中国の王毅外相は5日に記者会見で「中国とASEAN・東南アジア諸国連合の各方面は『南海各方面行為宣言』（DOC）の枠組みの下で『南海行動準則』プロセスを推進し、南海地区の平和と安定を共同で維持することで合意した」と述べました。

　王外相は「中国は準則の制定について積極的かつオープンな態度を持っている。各方面には準則プロセスをいかに推進するかについて様々な議論がある」と述べました。その上で中国の見方について、「第一に合理的な予期が必要だ。準則は各方面の利益に関るため、綿密且つ複雑な協調プロセスが不可欠である。第二に協議を通じて合意を求める。各方面は最も広範な共通認識を求め、各方面の利益に配慮すべきだ。第三に妨害を取り除く。各方面は準則プロセスの推進に有利なことを行い、必要な条件と環境を整えなければならない。最後に準則の制定活動は段階を追って進める。準則の制定は『宣言』の中の規定であり、準則が『宣言』に取って代わってはならない。『宣言』を着実に実施し、海上協力を積極的に推進することが当面の急務だ」と述べました。(hj　吉野)