中国の王毅外相は29日、外務省でルクセンブルクのアッセルボルン副首相兼外相と会談した際に、中国と欧州連合（EU）は中国製太陽光パネルに対する貿易摩擦で、双方の利益に合う価格を共に決めたと述べました。

　王外相は、ルクセンブルクが貿易摩擦で中立の立場をとったことに感謝したうえで、合意を得た価格を評価し、「今回の協議は中国とEUの双方の利益に合致し、世界経済回復のためにもなる」と強調しました。

　アッセルボルン副首相兼外相は、中国とEUが得た価格に祝意を表したうえで、「重要な協力パートナーとして、中国とEUが互いの市場を開放することは重要な意義がある。中国は世界で最も重要な国の1つで、ルクセンブルクは中国と金融、投資、通信、農業品、旅行などの分野で更なる協力を展開したい。ルクセンブルクは安保理の非常任理事国として、国連の事務面において中国との交流と協調を強化したい」と話しました。（劉叡、志摩）　国際・交流へ