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 中国、就職難で毎年100万人が大学受験せず

2013-06-07 11:16:22     cri    

 2013年の中国全国統一大学入試試験が今日(7日)から始まりました。しかし教育専門家は今年はおよそ100万人の高校三年生が大学を受験しないと予測し、この主な理由は近年の大卒者の就職難にあるとしています。

 中国中央教育科学研究院の儲朝暉研究員は2010年、全国各地の高校三年生の数と大学受験の応募者数を比べました。その結果、全国でおよそ80万人の高校三年生が大学入試に参加しなかったことが分かりました。しかもここ数年、この数は毎年10万人を超えるスピードで増えており、今年は100万人に達したということです。

 調査によりますと、北京や上海などの大都市では国内での大学受験を諦め、高校卒業後に海外留学を選ぶ動きもみられますが、大学受験を諦めた人の多くは就職を選んでいます。教育省のデータによりますと、毎年高校を卒業し海外留学を選んだ人は20万人である一方、卒業後に就職を選んだ学生は80万人に達したということです。このうちほとんどは農村部の学生です。大学の高額の学費と「卒業しても仕事が見つからない」という大卒者の厳しい就職状況が農村部の学生の大学受験にマイナス影響を与えているようです。ここ数年、北京大学や清華大学などの名門大学に入学する農村部の学生がますます減少しているのはその一例とも言えます。

 これに対し教育関係者は、政府部門は教育資源の再分配に力を入れ、農村部の教育資源不足を見直し、農村部の学生により多くのチャンスを提供すると共に、農村部と都市部の教育の均衡化に社会的な保障を提供すべきだとしています。(Lin、吉野) 暮らし・経済へ

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