中国の習近平国家主席は20日、北京でタジキスタンのラフモン大統領と会談を行い、中国・タジキスタン戦略パートナー関係を構築し、協力を全面的に深めて、両国及び両国民に利益をもたらしていくことを決めました。

　席上、習国家主席は「中国とタジキスタンの関係を戦略的パートナー関係に引き上げることは両国の安定、発展、協力に大きな意義がある」として、「双方は相手国の主権、領土保全、安全保障など重大問題で互いに支持し合い、経済発展で効果的な協力を推進し、国際及び地域の重大な問題で密接に協調するなど、よき隣人、よき友人、よきパートナーの関係を保っていくべきだ」と述べました。

　これに対して、ラフモン大統領は「タジキスタンは中国の信頼できる戦略的パートナーになりたい。中国の核心的利益と重大な関心事で引き続き中国を支持していく。タジキスタンは引き続き中国から支持を得られるよう望んでおり、中国とハイレベル交流を保ち、相互信頼と協力を深めていきたい」との考えを示しました。

　両国首脳は、中国・タジキスタンの戦略的パートナー関係の構築をきっかけに、実務的な協力を全面的に推進していくことを決定しました。その協力分野は交通インフラ整備や資源・エネルギー、農業、金融、安全保障、人的交流・文化などに及びます。

　両国首脳は、複雑で常に変化する国際や地域情勢に臨み、当地域の国が平和と安定を維持し、共同発展を促す場として、「上海協力機構の重要性が明らかになっている」として見解が一致しました。双方は他の加盟国と共に、今年の上海協力機構のビシュケクサミットの成功を確保するために努力する考えを示しました。

　会談後、両国は中国・タジキスタン戦略的パートナー関係を構築する共同宣言や多くの協力文書に調印しました。（ヒガシ）