中国国家海洋局海洋発展戦略研究所は8日、『2013年度中国国家海洋発展報告』を発表し、中国の海洋安全情勢は複雑で深刻な変化をしていて、海洋安全は国家安全において重要になっていると指摘しました。

　同報告書では「現在、中国の安全面における脅威は主に海洋であり、その安全問題は徐々に表面化している。これは国の主権や安全、今後の発展に関係している。目下の脅威は、島嶼主権をめぐる争いがエスカレートして軍事的な衝突になることだ」としています。

　さらに、「地域外の大国のアジア戦略の調整による影響も大きい。しかし、中国の海洋安全政策は根本的な変化は生じていない」とし、「中国は引き続き平和発展の道を歩み、海洋紛争の平和的解決を堅持する。同時に、海洋における信頼の仕組みの構築に力を入れ、安全保障に関する協力を行い、地域の海洋における平和と安定を維持していく」との方針を示しました。（閣、山下）暮らし・経済へ