中国国務院の李克強首相は23日北京で、中国政府は国際社会が中国の地震災害に対するお見舞いに感謝し、災害救援と復興への国際社会の支援を歓迎すると述べました。

　これは、李克強首相が中国を訪れたタイのソソムサック・キアットスラノン王国国会主席兼下院議長と会見した際に述べたものです。

　李首相はその際、四川省の蘆山で地震発生後、タイ王室と政府が直ちに見舞いの電報を送ってきたことに感謝の意を表明しました。また、「今回の地震は人民の生命と財産に重大な被害をもたらし、中国政府はいま、順序良く救援活動を展開しており、一刻を争って人の救出と負傷者の治療にあたり、被災者の生活確保に最大限の努力を尽くすと同時に、地震による損失を最小限に食い止めようと頑張っている。全国の人々が様々な形で救援活動に関心を寄せており、支持している。我々は災害から立ち上がり、復興することに自信がある」と述べました。

　さらに、「中国とタイの友好関係が引き続き深化し、善隣友好と協力の良いモデルを切り開いた。双方は今後、さらに高いレベル、さらに広範囲で協力を開拓し、交流を深化し、ともに発展していく。中タイ関係が中国と東南アジア諸国連合（ASEAN）との関係において、引き続きリーディング的な役割を果たす。中国はASEAN共同体の構築を後押しし、ASEANが東アジアの協力において先導的な役割を果たすよう支持する。中国はタイと密な協力を行って、中国―ASEAN関係が健全かつ安定的な発展を進めるよう推し進めていきたい」と語りました。

　ソソムサック王国国会主席兼下院議長が蘆山地震のもたらした被害に対し改めてお見舞いの意を表明し、中国政府のタイムリーな対応と救援を高く評価しました。その上、「タイは中国と手を携えて、友好関係を各分野の実務的な協力に変えて、国際問題と地域の問題においても協調と連携を密にして、域内の平和、安定と発展に寄与していきたい」と語りました。（Yan）