韓国軍当局の関係者は10日、「韓国軍は現在、試行評価を行っている。7月には弾道誘導弾作戦統制所(AMD-Cell)の実戦配置を実現させる計画である」と述べました。
この弾道誘導弾作戦統制所とは、韓国のミサイル防衛システムの指揮センターで、相手側がミサイル攻撃を実施した後に、衛星やレーダーが探知した関連情報を集中的に処理し、最良の迎撃部隊を選び、それに迎撃指令を下します。
しかし、韓国型のミサイル防衛体系は厳格に言えば完璧ではありません。まず、韓国はこれまで自国の早期警戒衛星がありません。その次に、韓国海軍の3隻のイージス艦には、まだスタンダード・ミサイル3型(SM-3)を搭載しておらず、観測任務だけを執行しています。そしてこれまで韓国軍が配備したパトリオット2型ミサイル防衛システムは40キロ範囲しか迎撃できないのです。従って、いまの韓国のミサイル防衛体系はアメリカと日本の協力がまだまだ必要なのです。
韓国軍が発表した情報も、「韓国型のミサイル防衛体系は末端の防衛である。即ちすでに破壊目標に近づいた敵のミサイルを迎撃することだ」と強調しました。
現在、朝鮮半島情勢が空前に緊張している中で、韓国が自国の安全のために、アメリカが北東アジアに配備する防衛システムに溶けこめるかどうかに注目する必要があります。(玉華) 国際・交流へ
| ||||
© China Radio International.CRI. All Rights Reserved. 16A Shijingshan Road, Beijing, China. 100040 |