韓国政府は5日、日本政府が当日閣議で了承した『外交青書2013』が、韓国と主権争いのある島（韓国名：独島、日本名：竹島）に領有権を主張していることに強く抗議し、「この誤った主張を直ちに撤回するよう」日本に促しました。

　韓国外交部の趙泰永（チョ・テヨン）報道官はこの日、声明を発表し、「歴史、地理と国際法のいずれからも、独島は明らかに韓国固有の領土だ。独島問題の根源は日本の近代の歴史に対する誤った認識にあり、韓国政府は日本が極端に間違った主張を抱き続けることに深い失望と憤りを覚えている」と語っています。また、「正しい歴史観は韓日関係が前進する土台だ。日本が歴史を直視する勇気をもって、国民に正しい歴史を教え、韓国を始めとした周辺国家との相互信頼関係を回復し、北東アジアの和解と平和のプロセスを共に進めていくべきだ」と強調しました。

　なお、韓国外交部は当日、日本の韓国駐在大使館の公使を呼び出し、日本の外交青書にある独島の領有権声明に強く抗議する外交文書を手渡したということです。

　日本政府は5日の閣議で『外交青書2013』を了承し、その中には、「竹島は歴史的事実に照らしても、国際法上も明らかに日本固有の領土である」と記しています。（Yan、志摩）　国際・交流へ