インド紙「アマール・ウジャラ」が31日に伝えたところによりますと、去年インドの首都・ニューデリーで女子学生がバスの中で性的暴行を受け死亡した事件をきっかけに大規模な抗議デモが起こりましたが、今も女性に対する性的暴行は収まる気配がありません。

　インドの警察当局がこのほど提供したデータによりますと、2013年に入ってからの83日間に、ニューデリーでは犯罪件数が明かに増えています。そのうち婦女暴行事件は前年同期の147％、強盗は73％となっています。またセクハラ事件が前年同期の590％に上っているということです。

　警察は人が多く集まるメインストリートでのパトロールを強化すると共に、派出所には24時間勤務を要求して犯罪防止に努めていますが、事件件数は減っていません。地元の警察は、報復したいという心理が婦女暴行事件の急増を引き起こしている要因だと分析しています。(ZHL、吉野)　国際・交流へ