中国の張志軍外務次官は5日北京で、記者の取材に応え、釣魚島問題の成り行きは中国だけによって決まるものではないとした上で、「中国は釣魚島問題の適切な解決とこれをめぐる矛盾の効果的なコントロールを望んでいるが、中国の領土主権を傷つけることは決して許さない」と再度表明しました。

　第12期全国人民代表大会第1回会議は5日午前北京で開幕しました。張外務次官は会場に入る前に記者から取材を受けて「中国政府の釣魚島問題での立場は揺るぎない」と強調しました。

　張外務次官はまた、「中国は海洋強国作りに力を入れ、海洋経済を発展させ、海洋環境を維持し、海洋権益を効果的に守る。中国政府も引き続き海洋の秩序を維持していく」と語りました。（白昊）