朝鮮が国際社会の再三の反対にも関わらず、先月3回目の核実験を行い、朝鮮半島の情勢をさらに緊迫させました。これに対し韓国は国際連合安全保障理事会に更なる制裁を求めています。しかし韓国メディアによりますと、韓国政府はこのほど朝鮮に対し引き続き人道主義支援を行うとしています。

　韓国の日刊紙「中央日報」は3月1日に、青瓦台（大統領府）関係者が同紙の記者に対し「韓国は引き続き朝鮮に人道主義支援を行うと話した」と報道しました。関係者によりますと、朝鮮に対する支援は国連の制裁とは無関係で、韓国が朝鮮半島の「信頼プロセス」実施の一部だとしています。また人道主義支援以外の措置については現在検討中だということです。

　青瓦台関係者は、「韓国が朝鮮に対する政策は双方的で、国際社会が朝鮮に対し更なる圧力をかけ、核兵器の開発を阻止する一方で、韓国は朝鮮への人道主義支援を推し進め、「信頼プロセス」の回復を加速させる。この2つの政策は相補関係にある」と強調しました。

　「中央日報」は「イ・ミョンバク政権時代に大幅に削減された朝鮮への人道主義支援に変化が見られることが期待されている」と分析しています。（劉叡、吉野）
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