米ワシントン州のジェイ・インスレー知事が22日、「ワシントン州ハンフォード核施設の地下にある核廃棄物貯蔵用の6つのタンクから、放射性物質の漏出が発見された」と明らかにしました。

　インスレー知事によりますと、この漏出が直ちに公衆衛生上の危険や環境の安全に脅威をもたらさないものの、長期的に見れば、数年後、漏出された放射性物質が地下水や川に流れ込み、汚染を招く恐れがあることから、放置するわけにはいかないということです。

　今のところ、漏出はコントロールされていませんが、周辺の井戸から放射性物質による汚染レベルの上昇は観測されていません。今後数週間、ワシントン州は新しい措置を講じて事態に対応していくということです。

　ハンフォード核施設はワシントン州の東南部にあり、世界で最初に爆発した核弾頭はここで製造され、第二次世界大戦中、米軍が日本に投下した原子力爆弾の一つもここで作られたものです。（02/24　Lin、志摩）

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