イギリスのキャメロン首相は23日ロンドンで、「次回の選挙に勝利したら、国民投票でイギリスのEU残留の是非を決める」と表明しました。

　キャメロン首相は、「国民投票の前にまずは、イギリスとEUの関係について、EUと新たな交渉を行う」とし、そうすれば「イギリス国民が交渉の結果を受入れるか、またはEUから離脱するかを比較的容易に決定できるようになる」と説明しました。

　イギリスは2015年に総選挙を行う予定ですが、キャメロン首相は「保守党が再び勝利すれば、国民投票は早ければ2017年年末には決行する」と約束しました。

　この冒険的な政治の賭けは、フランスとドイツのイギリスに対する態度を探るためだと見られています。

　ドイツのメルケル首相は23日ベルリンで、「イギリスのEU残留を望む」とし、「今後数月間、ドイツ政府はイギリスの残留の是非やEUの将来についてイギリスと建設的な交渉を行うつもりだ」との方針を語りました。

　デンマークのヘレ・トーニング・シュミット首相は23日、「イギリスの残留を希望する」と述べ、27の加盟国皆で堅固な連盟を保っていきたい」としました。（白昊、中原）　国際・交流へ