中国衛生省は報告を発表し、今年10月末までに、全国で報告されたエイズウイルス感染者と患者の数は累計49万人余りで、現在生存している感染者と患者は38万人余りだと明らかにしました。

　衛生省が明らかにした現在の中国のエイズ発生状況には、次の特徴があります。まず、性的伝播が主な伝播ルートで、男性同士の同性伝播の比率が上昇していること。今年1月から10月までに新たに報告されたエイズウイルス感染者のうち、性的伝播の比率は85％で、去年同期より7ポイント増加しました。そのうち、男性同士の同性伝播の比率は21％で、去年同期より6ポイント増えています。次に、特定の地域や人々の感染が深刻であること。15― 24歳の青少年と50歳以上の年寄りの感染者の数が年々上昇しており、今年10月までの10ヶ月間に報告された感染者の数はそれぞれ去年同期より約13％と20％増加しました。第三に、感染者が続々と発病期に入っていることから、患者の死亡者数が増えていること。今年10月までの10ヶ月間におけるエイズの死亡者数は1万7000人で、去年同期より8.6％増加しました。

　今年1月、国務院は「エイズ抑制・予防の第十二次五ヵ年計画」を発表し、2015年末までにエイズの新規感染者数を2010年に比べ25％減らし、エイズの死亡率を30％減少させる目標を打ち出しました。（玉華、中原）　暮らし・経済へ