パキスタンのメディアが11日に報道したところによりますと、同国北西部の部族地域オラクザイ地区でアメリカの無人機による空爆があり、少なくとも16人が死亡し、数人が負傷したということです。

　米軍は今年に入って、パキスタンに対し33回の空爆を行っています。報道は、「米軍の空爆で今年、200人あまりの住民が命を落としている」と指摘しています。

　パキスタン側は、アメリカの無人機による空爆はパキスタンの領土と主権を侵害し、国際法に違犯するものだとしてアメリカを非難していますが、米軍は「アフガニスタンとパキスタンの国境に潜伏するテロリストを取り締まる効果的な手段だ」との姿勢を崩していません。（万、中原）　国際・交流へ