パキスタンの地元メディアは21日、イスラム教の預言者ムハンマドを冒涜する米映画に対する大規模な反米抗議デモが同日、パキスタンでは全国規模で行われ、これまでに16人が死亡、200人近くが負傷した、と報道しました。
首都イスラマバード、カラチ、ペシャワール、ラホールに駐在する米外交機関に踏み込もうとするデモ隊の参加者が警察と衝突したということです。
イスラマバードでは、少なくとも警察官18人とデモ隊の参加者数十人が負傷し、警察の検察ステーション2カ所、車5台、ガソリンスタンド1ヵ所が被害を受けました。
カラチでは、2人の警察官を含む少なくとも12人が死亡し、110人を超える人が負傷しました。パトカー4台、映画館5ヵ所、銀行の営業所3ヵ所から5ヵ所に火がつけられました。
ペシャワールでは、少なくとも4人が死亡し、40人以上が負傷しました。商店と映画館の数ヵ所、銀行の営業所1ヵ所、オフィスビル1棟に火がつけられました。
ラホールでは、人的被害や物的被害は出ていないということです。
パキスタンのアシュラフ首相は衝突をやめ、預言者ムハンマドの尊厳を守るため、平和的に冷静に抗議するよう呼びかけました。パキスタン政府は21日、このイスラム教の預言者を冒涜する映画について、パキスタン駐在の米ホーグラント代理大使に強く抗議しました。(白昊、山下)
| ||||
© China Radio International.CRI. All Rights Reserved. 16A Shijingshan Road, Beijing, China. 100040 |