これを受け、中国人民大学法学院の陳衛東教授は、「目下、中国の司法改革はすでに大きな成果を収めており、司法職権は最適化された形で配置され、司法行為も一層規範化されたものになっている。そして、国民に対する幅広い人権保障の強化と司法実践こそ、中国の司法改革が収めた最も際立った成果である」と述べています。

　陳教授は、「白書の目的は、中国の司法改革の状況を国際社会により多く理解し承認してもらうことにある」と指摘し、「これまでの中国は犯罪そのものへの取り締まりばかりに注目しており、人権への保障が疎かにされていたが、司法改革はこうしたことに対して、人権の尊重と保障をめぐって数多くの適切な措置を打ち出している」と評価しています。

　さらに、「ここ数年、中国の司法当局は改革において、国民に便宜をはかる措置を次から次へと打ち出した。それは、末端における司法機構の整備を押し進め、業務の場を拡大し、作業の流れを完備させ、人々が権利を行使するための利便性を確実に向上させた」と語っています。

　さらに、「司法改革は国による司法制度の構築そのものであり、長い時間がかかるたいへんな作業だ。司法改革は法律の土台と密に結び付き、実践において初めてその成果が発揮される」と訴えました。（Yan、丹羽）暮らし・経済へ