国連難民高等弁務官事務所（UNHCR）のフレミング報道官は28日ジュネーブで、シリア国内の戦闘が悪化するに伴い、大量のシリア難民が隣国のヨルダンに殺到していることを明らかにしました。

　フレミング報道官は、「これまでの1週間で1万人を超えるシリア難民がヨルダンに避難した。さらに前の1週間には、約4500人が同国に入った」と述べました。

　現在、UNHCRはヨルダン国内の慈善組織と協力して、避難してきたシリア難民に、住居や食料、飲料水、医療などを提供しています。ヨルダン政府によりますと、2011年3月にシリア紛争が発生してからヨルダンに入国したシリア難民は、約18万人に上るということです。

　ヨルダン政府はこの日、国際社会に対して、「ヨルダン領内に大量に避難してきたシリア難民への援助の責任を分担するよう」呼びかけました。（万、大野）国際・交流へ