国連事務総長のネシルキ報道官は27日国連本部で、「パン・ギムン事務総長は、シリアの首都ダマスカス郊外のダラヤ地区で先週末、数百人の住民が衝突に巻き込まれ殺害されたことについて、強く非難する」と述べました。

　この報道官は、「ダラヤ地区で発生したこの事件について、直ちに独立した公正な調査をし、実行犯の罪を問う必要がある」と述べました。また、国連人権事務弁公室がこの事件を調べているということです。

　シリアのテレビ局が26日、ダラヤ地区の衝突に巻き込まれた住民の殺害現場の映像を流しました。住民の話によりますと、武装勢力がこの地区を襲撃し、大量の死傷者が出ました。

　この事件の数日前、シリア政府軍と反対派勢力はダラヤ地区で激戦を続けていました。一部の反対派組織は、政府軍がヘリコプターや迫撃砲を使い、「民間人の虐殺」を犯したと非難しました。（ooeiei、中原）国際・交流へ