中国の温家宝首相は、24日と25日、広東省の広州、佛山などを視察した際「現在の輸出入貿易における問題と困難を重視し、関連措置を取って輸出の安定的な成長を推進し、今年の経済と社会発展の目標実現に良好な条件を作るべきだ」と述べました。

　今年に入り、国際市場の不景気を受け、中国の対外貿易の成長スピードが低下しています。特に7月に入って、沿海部の主要な省と市の輸出の成長ぶりが明らかに鈍化してきました。温首相は、視察の際、「第3四半期は、今年の輸出目標を実現する大事な時期だ。関連措置を取るべきだ」と述べた後、以下のことを指摘しました。第一、輸出を安定させる関連政策を引き続き整備し、実施すること。第二、対外貿易発展方式の転換を急ぐ。関連企業がより多くの自主的な知的財産権をもつ製品とブランドを育てることを奨励すること。第三、積極的に輸入を拡大する。特に先進的な技術と設備、基幹部品、国民の生活に密接に関わる生活用品を増やすこと。第四は、貿易摩擦に適切に対応し、これによるリスクと影響を最小限に抑えること。第五は、外資利用のレベルを高め、外資を効果的に利用する方針を維持し、政策を完備し、投資の環境を改善することなどです。（任春生、志摩）