シリアでは現在も暴力衝突が絶えず発生しています。日増しに複雑になるシリア情勢に直面して、国際社会はアナン国連・アラブ連盟合同特使の平和計画への支持を改めて表明しています。

　現地時間8日午後、シリアの首都ダマスカスで銃撃戦が発生しました。現在のところ死傷者に関する報告はないということです。

　またこれに先立って、シリア反体制派の「地域調整委員会」は、「シリアの複数の地区で6日、暴力衝突事件が発生し、合わせて129人が死亡、このうちハマ地区の衝突で86人が死亡した」と述べました。8日、国連シリア監視団はハマ地区に入り、虐殺事件の調査に当たっています。

　アメリカ国務省のヌーランド報道官は8日の記者会見で、「クリントン国務長官はこの日、ワシントンでアナン特使と会談した。アナン特使の調停案に対する国際社会の支持を求めるため、統一の政治的過渡戦略を打ち立てることが重点だ」と述べました。

　また中国外務省の劉為民報道官は8日、当面の情勢の下で、アナン特使による仲介の重要性はさらに増した。各方面はアナン特使への支持を弱めるべからず、強めるべきだ」と述べました。（玉華、中原）国際・交流へ