中国外務省の洪磊報道官は15日、北京での記者会見で、「ダライラマは長い間宗教の名を借りて中国反対の分裂活動に従事してきた政治的な亡命者である。中国は、如何なる国の指導者によるいかなる形式のダライラマとの会見に反対する」と改めて強調しました。

　イギリスのキャメロン首相とクレッグ副首相が14日ロンドンでダライラマと会見したことについての記者の質問に答えた洪磊報道官は、「中国はこれに強い不満と断固とした反対の意思を表明する。中国外務省とイギリス駐在中国大使館はすでに、北京とロンドンでそれぞれイギリス側に厳しい申し入れを行なった」と述べました。

　洪磊報道官はまた「イギリス側は中国側の強い反対を無視し、キャメロン首相のダライラマとの会見を強いて手配した。これは中国の内政にひどく干渉し、中国人民の感情を傷つけるもので、中英関係を損なっている。我々はイギリス側が中国の厳正なる要求に応え、『チベット独立』分裂勢力をこれ以上容認したり支持したりせず、確実な措置を講じて今回の会見がもたらした悪影響をなくし、実際行動で中英関係の発展の大局を維持するよう求める」と述べました。

　洪磊報道官はまた「チベット問題は全く中国の内政である。中国はいかなる国やいかなるものであろうとチベット問題を利用して中国の内政に干渉することに反対する」と強調しました。（玉華）