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 中日韓首脳会談 FTAの年内交渉開始で合意(更新)

2012-05-13 21:21:47     cri    

 第5回中日韓首脳会談が13日、北京で開かれました。中日韓は3ヵ国間の投資協定に署名すると同時に、年内に中日韓自由貿易協定(FTA)の交渉を開始することで合意しました。

 中国の温家宝首相は「現在の情勢の下で、中日韓3ヵ国は絶え間なく政治的信頼と戦略的信頼を深め、友好的な社会の雰囲気を作り、協力にマイナスとなる要素を適切に処理し、共同の利益を守り、3ヵ国間の協力において新たな局面を切り開いていく」と強調しました。

 温家宝首相と韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領、日本の野田佳彦首相は同日、北京の人民大会堂で開催された第5回中日韓首脳会談に出席しました。1990年代末、中日韓の首脳は、3ヵ国とASEAN・東南アジア諸国連合の首脳会談で、中日韓3ヵ国間の協力協定をスタートしました。中日韓首脳は2008年、3ヵ国とASEAN・東南アジア諸国連合の首脳会談の枠組み外で、初の会議を開き、未来に向かう全面的な協力パートナー関係の構築を決定しました。

 13日に開いた第5回中日韓首脳会談では、3ヵ国の首脳は過去の協力を総括し、未来に向けた発展方向を検討しました。このうち、中日韓自由貿易協定(FTA)の交渉の年内開始で一致し、「促進、便利、保護」を目標とした投資協定に署名したことは、各方面の注目を集めています。

 温家宝首相は会談後の記者会見で、「3ヵ国は正式に中日韓投資協定に調印した。これは、3ヵ国協力において、経済貿易の分野で制定した初の重要な法的文書だ。中国はこの協定を真剣に履行し、相互投資拡大のために、安定、公平、透明な環境を作っていきたい」と話し、3ヵ国の経済融合をより深めていく姿勢を示しました。

 中日韓3ヵ国は共に北東アジアに位置し、世界経済の5分の1を占め、世界3大経済圏の一つに属しています。しかし、北東アジア地域の経済一体化のプロセスが立ち遅れており、3ヵ国間における投資は、地域外への投資総量の6%しかを占めていません。これは3ヵ国が地理的には近いものの、相互間の経済交流が順調に進んでいないことを表しています。今回の会議によって、3ヵ国の経済融合をより深め、互恵共栄の実現を促進していくとみられています。

 野田佳彦首相は記者会見で、「特に先ほど行われた日中韓投資協定への署名は、地域のルール作りに向けた、重要な進展であり、大変喜ばしいと思う。私たちは投資協定への署名を弾みとして高いレベルの経済連携を目指したいと考えている。今回のサミットで日中韓FTAの年内交渉開始について一致したことは大変大きな成果であると思っている」と語りました。

 中日韓自由貿易区の建設が注目されています。貿易区の建設は3ヵ国間に存在している貿易の障壁を取り除き、地域内の市場を拡大させ、相互の互恵共栄を実現できます。生産、貿易の大国として、中日韓3ヵ国の国内総生産は合わせて15兆億ドルを超過しています。貿易強化と投資協力における潜在力が巨大で、自由貿易区の建設は地域経済力を生かし、東アジア一体化のプロセスを牽引する力となるとみられます。

 中日韓自由貿易区の建設に対し、温家宝首相は「3ヵ国は準備作業を急ぎ、意思疎通と協調を保ち、一日も早く正式に交渉を開始するべきだ。私は中日韓自由貿易区の建設の成功を硬く信じている」との考えを表明しました。(万、山下)

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