中国外務省の劉為民報道官は19日に北京で、「中国は、先進国が政治的誠意を見せ、排出削減の約束レベルを一層高め、資金と技術譲渡に関する約束を履行して、発展途上国と協力することを望む。そして、ドーハ会議で合意した『京都議定書』の第二約束期間に関する協議を踏まえ、カンクン会議とダーバン会議の成果を着実に行動に移すよう期待する」と語りました。

　この17日、第13回「エネルギーと気候に関する主要経済国フォーラム」がイタリアで行われました。各国はダーバン会議の成果とその期待される効果、ダーバン・プラットホームの進展、公平性と資金などの問題をディスカッションしました。これには、中国国家発展改革委員会の解振華副主任が中国代表団を率いて参加しました。

　この会議に関して、劉報道官は記者会見で、「中国は、気候変動の対応には国際社会の協力が不可欠だ。気候変動に関するメイン協議への有効的な補足として、この会議は各国が理解を深め、気候変動対応における共通認識の合意に向け、積極的な効果を果たすことができる」との考えを表しました。また、「ダーバン会議は積極的な成果を収めたものの、バリロードマップの協議を完結することができず、カンクン合意とダーバン会議の成果を具現化するにはまだ時間がかかる」と指摘しました。（Yan、小野） 国際・交流へ