中国美術館の前で記念写真を撮る研究者たち
中国掛軸絵画の保存修復学術フォーラムが11日から12日にかけて、北京の中国美術館で開かれています。このフォーラムは同館で行われている「鄧拓寄贈の中国古代絵画特別展」の重要な学術活動の一つとして、古代絵画の保存と修復、とりわけ掛軸絵画の保存と修復をめぐって、中国各地から集まった学者や研究者のほか、日本からも文化財保存修復の専門家が訪れ、それぞれの講演を行いました。
鄧拓氏により寄贈された古代絵画の修復作業は中国の重要な文化財保護プロジェクトとなり、このプロジェクトの完了は中国の絵画保存修復事業が新たな段階に入ったことを示すものとなりました。中国中央美術学院の馮鵬生教授は講演で、「『現状保存』と『現状修復』という学術理念に基づき、中国古代掛軸絵画保存修復技術を整備すると共に、世界の研究成果を参考とした。これは今後の学問研究に役立つだろう」と述べました。
また、日本東北芸術工科大学文化財保存修復研究センターの半田正博教授は日本の絵画保存修復の現状について、「日本の伝統的な技術や材料を守りながら、最新の科学技術も応用し、絵画の復元を実現した」と語り、画像を通じて絵画修復作業のプロセスを再現しました。
鄧拓(トウタク)氏は中国の著名なジャーナリストで、新中国成立後「人民日報」の社長兼総編集長を務めました。抗日戦争中、数多くの中国古代絵画を収集し、1964年、140点あまりの絵画を国に寄贈しました。(張強、馬健)旅行・文化へ
| ||||
© China Radio International.CRI. All Rights Reserved. 16A Shijingshan Road, Beijing, China. 100040 |