韓国のソウルで開かれた第2回核安全保障サミットに出席したアルゼンチンのティメルマン外相は27日、両国間で係争中の南大西洋、マルビナス（イギリス名フォークランド）諸島地域に、イギリスが核兵器搭載型原子力潜水艦を派遣したと非難しました。

　ティメルマン外相は、「イギリスは係争地に原子力潜水艦を派遣した。この種の行為は両国の紛争を招くものだ。アルゼンチンはすでに、大量破壊兵器の放棄を宣言した。いかなる国もアルゼンチンに対して核兵器を使ってはならない」と述べました。

　一方、イギリスは係争地への原子力潜水艦の派遣を否定しています。第2回核安全保障サミットに出席したイギリスのニック・クレッグ副首相は、「アルゼンチンの非難は『全く根拠のない想像』だ。イギリスは1969年に関連の条約に調印し、ラテンアメリカとカリブ海地域を非核化地区にすると宣言している。イギリスは一貫してこの約束を守っており、今後も引き続き守っていく」と述べました。（玉華、大野）国際・交流へ