トルコを訪問した中国の習近平国家副主席は現地時間21日、イスタンブールで、エルドアン首相と会談しました。

　席上、習副主席は「中国はトルコとの経済協力と貿易を非常に重視している。これは双方の根本的な利益に合致し、両国の協力において潜在能力を引き出す点でもプラスになる」と述べました。

　習副主席は、また中国とトルコとの実務的協力を強化することについて4つの提案をしました。それは第1に、両国の貿易のバランスを保ち、それを推進することで、中国はトルコの貿易赤字問題を非常に重視し、総合的措置を講じて貿易のアンバランス問題を次第に緩和していくことです。第2は、融資を拡大し、トルコのインフラ整備において、中国の投資をけん引すること。第3は、金融協力を深め、できるだけ早く通貨スワップ協定を締結し、二国間貿易の中で自国通貨での決済を行い、両国の経済協力と貿易、それに投資活動に便利な通貨決済方法を提供すること。第4は、原子力エネルギーや宇宙開発などハイテク分野での協力を強化し、両国の実務的協力において新たな成長ポイントをつくることです。

　習副主席はさらに「東トルキスタン問題は、中国の国家の安全と社会の安定と中国の核心的な利益に関わるこことだ。トルコが引き続き、有効な措置を講じて、東トルキスタン勢力のトルコでの中国分裂活動を制止し、中国とトルコとの関係において、健全で安定した発展を確保するよう希望する」と述べました。

　エルドアン首相は「トルコは経済協力と貿易、金融、エネルギーなどの分野における双方の協力をさらに強化したい。また、西アジアと北アフリカ情勢を含む地域問題や国際問題で、中国との対話や協調を保ちたい。トルコは一つの中国の政策を一貫して実行し、中華人民共和国が中国国民の唯一の合法的な代表だと認めており、トルコの領土において、中国の独立、主権、領土保全を損なうような、いかなる活動を行うことを絶対許さない」と強調しました。（玉華、山下）