トルコを訪問した中国の習近平国家副主席は現地時間の21日、アンカラで、トルコのギュル大統領と会談しました。

　席上、習副主席は「中国はトルコと共に努力して戦略的協力関係を強めて両国の国民に幸せをもたらし、アジアとヨーロッパ地域をはじめ世界の平和と安定、繁栄を促進するため、積極的に貢献したい」と述べました。

　習副主席はまた、中国とトルコの関係を一層発展させるために4つの提案を行いました。それは、ハイレベルでの往来を保って戦略的相互信頼を強固にすること。実務的協力を拡大し、共同の発展を実現すると共に、中国がこれからも総合的な手段を通じて双方の貿易の不均衡問題を解決すること。人的交流を緊密化し、民間友好を深めること。多国間協力を拡大し、共同の利益を維持することです。習副主席は「中国は国連とＧ20、国際通貨基金（ＩＭＦ）などの枠組みの中で、トルコとの協力を強め、焦点となっている国際的、かつ地域的な問題について協調を保ち、中国とトルコ、及び発展途上国の共同の利益を維持していきたい」と述べました。

　これに対しギュル大統領は「新しい情勢の下、トルコは中国との経済協力と貿易、エネルギー、それに文化などの分野における協力を強化し、国際問題での協調を深め、両国の戦略的協力関係を推進していきたい」と述べました。また、一つの中国の政策を堅持し、中国の主権と領土の保全を終始尊重し、いかなる形のテロリズムにも反対するとのトルコ政府の姿勢を改めて強調しました。

　会談の後、双方は、経済や貿易などの分野における協力文書の調印式に出席しました。（玉華、山下）