アメリカのオバマ大統領が、イラン政府とイラン中央銀行が保有するアメリカ国内でのすべての資産を凍結するよう命じたこととEU・欧州連合が、イランからの石油輸入禁止などの制裁措置を実施したことを受けて、イラン側は「これらの措置はイランを敵視するもので、イランはこれに適切に対応していく」との強硬な姿勢を示しました。
イランの最高指導者ハメネイ師の事務局の責任者は7日、「イランはいかなる国とも戦うことを求めてはいないが、国の主権を守るために、侵略を企む敵に対しては屈辱を与える対応に出る」と強調しました。
イラン外務省の報道官も、この日の記者会見で、「アメリカの新たな制裁は敵意を込めた行為だ。もしアメリカとその盟友が論理にそぐわない圧力と非人道的手段を通じて、イランの前進と権利の獲得を妨げようとするなら、イランはこれに適切に対応していく」と強調しました。
この報道官はさらに、アメリカの圧力に屈して、政治ゲームに巻き込まれないようEUの高官に呼びかけました。その理由についてこの報道官は「EUがイランに対して石油の輸入を禁止すれば、EUの民衆の利益を損なうにちがいない」としています。
このほか、イランのプレスTVは7日、「EUの決定に対抗するため、イラン議会は、一部のEU加盟国への原油輸出の停止を求める案を採択するよう政府に求めた」と報じました。(朱丹陽)国際・交流へ
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