IMF・国際通貨基金アジア太平洋地域局長のアヌープ・シン氏は30日、「国際金融市場の揺れに対応する中で、アジア諸国は全体的に政策の柔軟性を示した。ユーロ圏の債務危機がもたらす試練に十分に対応できるだろう」と述べました。

　シン局長は「去年9月以降、アジア太平洋地域の経済成長と輸出の成長は鈍化しているが、内需拡大政策が外需の減少による影響を緩和させた」と述べ、「仮にユーロ圏の債務危機がエスカレートすれば、世界経済の成長に影響する。アジアにおける影響も貿易面だけでなく、金融市場への信頼にまで及ぶだろう」と強調しました。

　また、「経済が均衡を取り戻し、国内の経済成長を促進することがアジア諸国の政策の重点となっている」と指摘しました。（万、中原） 国際・交流へ