サウジアラビアを訪問中の中国の温家宝首相は15日リヤドでイスラム協力機構のイフサンオグル事務局長と会談し、「中国とイスラム協力機構は西アジアと北アフリカの平和と安定を維持する面において共通の利益がある。中国はこれらの国や地域の政府、そして人民が自らの問題を自身で解決できると願い、また信じている」と述べました。
温首相は、「中国とイスラム世界の交流は長く、共に人類の文明に重要な貢献をしてきた。中国はイスラム協力機構の役割と影響力を重視しており、政治の相互信頼を深め、重大な問題における密接な協力と交流を強化し、中国とイスラム世界の友好交流と協力が新たな進展を得られるよう願う。中国とイスラム協力機構は西アジアおよび北アフリカの平和と安定維持において共通の利益があり、中国は民衆に対する暴行を一切停止するよう呼びかけると共に、関係国の人民らの変革要求を支持する。中国はこれらの国や地域の政府と人民が自らの問題を自身で解決できると願い、また信じており、イスラム協力機構とアラブ諸国連盟が重要な役割を発揮するよう期待している」と述べました。
イフサンオグル事務局長は、「イスラム国家と中国は互いに理解しあい、支持しあって来た。歴史上の確執もなければ、現実問題もなく、今後も一切ないだろう。イスラム協力機構は積極的に戦略的角度から中国との交流、協力を重視し、イスラム国家と中国の友好協力関係の強化を推し進めたいと考えている。イスラム協力機構は、変革を通じて経済、社会問題を解決するよう主張し、対話や交渉を通じて意見の食い違いを解決するよう求め、暴力に反対し、地域と世界の平和、安定に積極的な役割を果たすことを望んでいる」と述べました。
イスラム協力機構は以前のイスラム会議組織で、2011年に組織名を変更しました。この機構は1969年に成立され、57の加盟国があり、事務局はサウジアラビアにあります。(劉叡、中原)
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