中国人民政治協商会議全国委員会は1日北京で、新年を祝う懇談会を開催しました。中国の胡錦涛国家主席、全国人民代表大会の呉邦国委員長、温家宝首相、全国政治協商会議の賈慶林議長、習近平国家副主席、李克強副首相など中国の共産党と国の首脳らが、各民主党派や全国工商連合会、無党派などの代表と共に出席しました。

　中国共産党の総書記であり、中央軍事委員会主席でもある、胡錦涛国家主席は席上、重要な演説を行い「新しい年、中国は『一国二制度』、『香港人による香港統治』、『マカオ人によるマカオ統治』という高度の自治の方針を堅持し、香港とマカオの長期的な繁栄と安定を維持していくべきだ。また、『平和統一、一国二制度』の方針を堅持し、『九・二共通認識』に基づき、台湾海峡両岸関係の平和発展を継続して推進していく」と強調しました。

　また、胡主席は「中国は平和・発展・協力の旗を高々と掲げ、平和共存五原則を踏まえ、各国との友好協力を発展させ、各国人民と共に調和の取れたアジア、調和の取れた世界の建設に力を入れるべきだ」と述べました。

　さらに、胡主席は「中国は、中国共産党が指導する多党協力と政治協議制度を堅持整備し、中国の特色ある社会主義の多党協力事業を打ち固め発展させる。人民政治協商会議は、政治的な協議、民主的な監督、政治的な参加という職能を真剣に履行し、提案と建言の質を高め、共産党と国の事業を発展推進する上でより良い調整機能を果たす。また、各界の知恵を集めて提案し、社会発展の大局を確保する重要な役割を発揮すべきだ」との考えを示しました。（万、大野）