EUが2012年1月1日から現行のEU域内排出量取引制度(EU-ETS)を適用し課金するとした決定を予定通り実施すると発表したことを受けて、EU(欧州連合)の最高裁判所にあたる欧州司法裁判所は21日、「これは国際法に違反していない」という判断をくだしました。これに対して中国航空会社は「これは航空業界、とりわけ欧州航空市場の競争関係をひどくゆがめるものだ」と反発しました。
これについて、中国国際航空の責任者は「これに断固として反対する。2010年のデータが示しているように、中国の航空機によるこの年の二酸化炭素の排出量は最も少なかった。欧米の航空会社こそ排出量の削減に力を入れるべきだ」と強調しました。
中国外務省の劉為民報道官は22日北京で「EUが一方的にこのような課税措置を強行することに中国は反対する」と述べました。
なお、EUのEU域内排出量取引制度(EU-ETS)は多くの国から反対されていることから、その実施は、EU以外の国が法的に、また政治上この制度を受け入れるかどうかによるとみられています。(朱丹陽)
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