日本財務省が12月8日に発表したデータによりますと、中国は10月に日本国債8530億円およそ110億ドルを投売りし、月間売却額が8月に次いで多かったことがわかりました。

　今年8月に中国が売却した日本国債は2億200万円に達し、データ記録が始まる2005年からの最大規模の日本国債売却額となりました。

　業界関係者によりますと、中国が大規模に日本国債を売却したのは、日本円切り下げによってもたらされた損失を避けるためです。中国が購入した日本国債の大分は日本円が切り上げられる前のもので、日本円が新高値を更新した後、下落しつつある時期に、日本国債を売却することは正しい選択肢となる。しかも、今のところ、日本国債の利回りはあまり高くなく、10年満期の国債の利回りはわずか1.045％で、同じ期限のアメリカ国債の利回りより1ポイントを下回るとのことです。

　為替局は「外貨準備ではほかの国の国債を保有することは市場投資行為で、市場状況の動態調整に伴う購入と売却はいずれも正常な投資行為だ」としています。（hj　志摩）暮らし・経済へ