スペインを訪問中の中国の李克強副首相は4日、スペインのエレナ・サルガド副首相と会談し、スペイン国債の購入規模を拡大し、EU諸国が、金融危機でもたらされた困難を克服していくのを支援していくと表明しました。

　スペインとの経済協力について、李副首相は「まず、金融危機でもたらされた困難を乗り越えて成長を取り戻すことに重点を置く。次に、両国企業の相互の市場進出に便宜を図り、貿易規模を拡大する。そして、スペインの再生可能エネルギー発電技術と設備などを導入することで、新エネルギー分野での協力を開拓する」との姿勢を示しました。

　一方、サルガド副首相は「われわれは金融市場の安定維持で果たされた中国投資家の役割を重視している。両国企業の相互の投資拡大を支援し、中国人観光客の誘致拡大を行うとともに、ラテン・アメリカなど第三国市場への進出では、中国と協力していきたい」との考えを明らかにしました。（ジョウ＆大野）

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