中国人事科学研究院院長で中国人材研究会の呉江常務副会長は5日、「今後5年間、中国はハイレベルな人材振興計画を実施する。これには、ハイレベルなエンジニアの育成も含まれる。中国は経済や社会の発展にともない需要が高まり、不足する可能性のあるハイレベルなエンジニアを毎年、5万人あまり育成することを重点におく」と述べました。

　また、呉常務副会長は上海で関連会議に出席した際、「中国の人材資源の構造は矛盾が非常に際立ってきている。レベルの高い新しい人材が不足していて、新しいものを創造するというレベルも高くない。人材を求める圧力は大きく、マクロ経済環境の変化が人材資源に対して新しいものを要求している。人材資源は市場と開発のバランスが悪い。これは、中国の人材資源の発展が直面している課題だ」と述べました。

　データによりますと、2010年中国労働力資源人口は10年前より1億人近く増え、中国の科学技術人材資源の総量は4600万人余りに達し、世界でトップになっています。しかし、レベルの高い科学技術分野の人材は1万人だけで、新エネルギー、省エネ環境保護、新素材など今後5年間の発展戦略の重点である新興産業分野の人材は、現在のところ充分、要求に応えられていないとのことです。

（ｈｊ、高橋）暮らし・経済へ