フランスのサルコジ大統領とドイツのメルケル首相は5日、パリで、「今週開催する予定のEU・欧州連合サミットを控え、欧州理事会のファンロンパイ議長に、EU条約の改正を目指す共同提案を提出する。これを通じて、財政規律を強化し、国家債務危機に対応していく」と述べました。
サルコジ大統領とメルケル首相によりますと、改正案に関する具体案は書簡の形で、7日、ファンロンパイ議長に送られます。改正案について、フランスとドイツは、27の加盟国の早期合意を期待する一方、少なくともユーロ圏の17カ国が2012年3月までに合意すると共に、EUのその他の加盟国にも開放して参加希望国を受け入れるとしています。
このほか、両首脳がこの日発表したコミュニケは、「国際格付け会社・『スタンダード・アンド・プアーズ』が、ユーロ圏の多くの国の国債格付けを『将来の引き下げを検討』の観察リストに登録したことに、フランスとドイツは注目している」とした上で、「両国はユーロ圏のその他の加盟国やEUの諸機構と連携して、ユーロ圏内の安定を目指す必要な措置を講じていく」と強調しました。
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