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 3人の日本人監督、ドキュメンタリー撮影について交流

2011-12-03 22:15:16     cri    


開幕式

 12月2日から4日にかけて、「2011REAL日本ドキュメンタリー映画交流会」が北京市内の中央戯劇学院・北劇場で開催されています。映画交流会のテーマは「揺るがない!新世紀の日本映像を感知しよう」で、東日本大震災のような大きな揺さぶりを経験した日本の今を中国人に知ってもらいたいと訴えています。

 今回は、5本の日本ドキュメンタリーが上映されます。3日の午後、日本人監督の森元修一監督、澄川嘉彦監督、纐纈あや監督が会場の観客と交流する 「地震会議・Q&Aセッション」 が行なわれました。


「大津波のあとに」

 森本監督は東日本大震災の2週間後、仙台、東松島、石巻に入り撮影し、「大津波のあとに」を制作しました。これは児童108人中、74人が亡くなった石巻市大川小学校を中心に、震災後の被災地を直撃し、記録した作品です。素材の写真を観客に見せながら、森本監督は「家族が亡くなった人を見たとき、悲しくて撮影するのが忍びなかった。しかし、ここに人が生きていたんだということ、そして少しでもその証を残しておこうと私はずっと思っていた」と撮影時の心境を語りました。


「大きな家」

 「大きな家」、「タイマグラばあちゃん」の2作品が上映される澄川監督は地震後に家族と家族会議を開き、人間と自然との関係をめぐり子供たちと討論したことをきっかけに、「大震災は東北地区の人たちを変えた。今まで自然に対していろいろなことを求めてきた人間は、これからは新たな自然とのあり方を考えなければならない。それは人間と自然が共存すること」と主張しました。


「祝の島」

 島で原発の建設計画を29年間も反対し続けている祝島の人々を描いた「祝の島」。女性監督纐纈あやさんは映画撮影のため、この島の人々と一緒に2年間も暮らしました。「福島第一原発事故は日本にとって、とても悲しい出来事だ。そして、日本は原発事故でほかの国に与えた影響の責任を負うべきだ。原発の将来がどうなるか、これは日本が正しく選ばなければならないことだ」と原発問題を注視するよう呼びかけました。

 今回は2008年の第1回ドキュメンタリー映画交流会 《REAL》 の第2弾になります。(取材:陳博)国際・交流へ

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