中国全国政治協商会議の賈慶林議長は31日、ベルリンで、ドイツのクリスティアン・ヴルフ大統領と会談しました。この中で、賈議長は「来年は中独国交樹立40周年に当たり、両国関係は実り豊かな時期を迎えている。両国関係の新たな成果を上げられるよう中国はドイツとともに尽力していきたい」と語りました。

　また、賈議長は「ドイツはEUにおける重要な国であり、EU問題や中国とEUの協力でも大きな役割を果たしている。今後も中国はドイツとともに、中国とEUの戦略的パートナーシップを全面的に推し進め、世界平和の維持や共同発展の実現のために貢献していきたい。また、中国は、債務危機解決に向けてのEU諸国の努力を支持している」との考えを示しました。

　これに対し、ヴルフ大統領は「ドイツは中国にとって信頼できるパートナーであり、中国との関係も重視している。ここ数年、両国の経済関係が急速に成長している中、中国は、金融危機の影響を克服し、世界経済を安定させる上で積極的な役割を果たしている」と評価した上で、「国交樹立40周年を契機として、中国文化年イベントをはじめとする一連の活動を立派に催し、両国関係をより進めたい」と語りました。（ミン・イヒョウ）