中国外務省の劉為民報道官は17日、「南海問題は、直接的な関わりのある主権国の交渉を通じて解決すべきだ。これは、中国とASEAN（東南アジア諸国連合）の関係各国が『南海各方面行動宣言』で達成した共通認識でもある。中国はこの宣言が忠実に実施されることを期待している」と語りました。

　日本の玄葉光一郎外相はこのほど、東南アジア3カ国を歴訪した際、多国間の枠組みを構築して南海問題を解決するとの提案をしました。これに対して、劉報道官は「地域外の国は、当地域の平和安定にプラスになることをすべきであり、地域の関係国が二国間協議で問題を解決しようとする努力を尊重し支持するよう願っている」との考えを示しました。（万、吉野）