中国初の有人宇宙ステーションの建設に向けた無人モジュール「天宮一号」の打ち上げ成功を、イギリスのロイター通信やBBCなどは、高く評価しています。

　イギリスのロイター通信はその記事で、「『天宮一号』の打上げ成功は、中国初の宇宙ステンション建設の道を開いた。また、強大になりつつあるアジアの大国としての中国は有人宇宙飛行分野で、アメリカやロシアとの格差を縮めた。これは、中国の実力が増強したことの表れであり、建国記念日を間近に打上げたことは、中国が技術的に大きな自信があることを示している」としています。

　また、イギリスのBBCはそのウェブサイトに載せた文章で、「この『天宮１号」は今回は無人だが、これからの『天宮』には宇宙飛行士が乗り込むだろう。この無人実験室の重さは60トンしかなく、アメリカ、ロシア、欧州、カナダと日本の運営している400トンのものには及ばないが、打上げが成功しただけでもすばらしい」と強調しました。

　ドイツのDPA通信社はその記事で、「中国は、向う10年内に恒久的な宇宙ステーションを建設するという目標に向かって重要な一歩を踏み出した」と評価しました。さらに、オーストラリアのアナリストの話を引用して「これは、民族的なプライドを高めると共に、困難な時期においての国民の政府に対する信用度のアップにもつながる」と強調しました。（朱丹陽　林涛）

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