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中国、天宮一号の打上げに成功

2011-09-30 17:58:57     cri    

 中国初の有人宇宙ステーションの建設に向けた無人モジュール「天宮一号」が29日夜、中国西北部にある酒泉衛星発射センターから打上げられました。これは中国が、宇宙ステーションの建設過程で、着実な一歩を踏み出したことを意味しています。

 北京時間の29日夜9時16分、中国西北部にある酒泉衛星発射センターで、高さ52メートルの長征2号FT1運搬ロケットが『天宮一号』を搭載して夜空に打上げられました。

 打上げから22分後、中国の有人宇宙プロジェクトの常万全指揮長が、打上げの成功を発表しました。

 関係者によりますと、この「天宮一号」は向う2年内に宇宙で、「神舟八号」、「神舟九号」と「神舟十号」を待ち、これら宇宙船とドッキングする予定です。

 そして年内に、「天宮一号」と「神舟八号」がドッキングする予定ですが、これは、中国が実施する初めてのドッキングです。ドッキングは宇宙ステーション建設では基盤とされています。中国有人宇宙プロジェクトの周建平総合エンジニアーは、これについて「『天宮一号』を、そのうち打上げられる『神舟八号』をドッキングさせる。これは、中国の有人宇宙プロジェクトの第2段階では重要な任務であり、宇宙ステーションの建設にとっては基盤となる」と語りました。

 ドッキングは、重要な科学的意義を持ち、有人宇宙開発活動においては基本的な三大技術の一つです。今のところ、アメリカとロシアだけがこの技術をマスターしている状態です。

 中国有人宇宙プロジェクトの周建平総合エンジニアーは、「中国のドッキング技術には特徴があると語ったあと、「宇宙船と無人モジュールがドッキングしたあと、宇宙士は無人モジュールに乗り込み生活し、科学実験などを行う。したがってこのモジュールは、小型の実験室でもある。これを利用して、宇宙ステーションの技術を開発し、検査していくことができる」と語りました。

 今のところ、中国はアメリカ、ロシアに並んで、世界の三大衛星発射国となっています。中国の宇宙産業の成長と成熟は、有人宇宙事業の発展に確固たる基盤を提供しているのです。中国が有人宇宙開発を実施していく目的は、宇宙という重力が小さい真空の環境で、バイオテクノロジー、マテリアル科学の実験を行い、これを通じて人類に貢献していくことにあるのです。(イツゴウ、リントウ)

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