中国農業省の陳暁華次官は29日北京で行われた記者会見で、依然値上がりの圧力は存在するものの、中国は農産物の価格を安定させる力を持っている述べました。また、生産コストの上昇で今後、食糧の価格は上昇するだろうが、緩やかなものだとも語りました。

　陳次官は更に「現在中国の食糧価格は安定傾向の中、やや上昇している。8月の穀物、小麦ととうもろこしの平均価格は対前月比0.8％上昇し、前年同期比では、10.5％上昇している。こう言った食糧価格上昇の主な原因は、生産コストの上昇と国際市場での食糧価格の上昇だ」と述べました。　

　そして、「今後長期的に見れば、食糧生産量はここ８年間連続で増加しているので、国内の食糧供給は保障できる。加えて、国連食糧農業機関(FAO)は今年、世界の食糧生産量は増加すると予測している。これは、食糧の供給と価格の安定には重要な役割を果たす」とも語りました。（徳花　高橋）

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