100元（約1200円）の値札が付けられた月餅1箱のコストは一体どのくらいでしょうか？業界関係者の話によりますと、1箱の月餅のコストは20元（約240円）にも満たず、消費者は豪華なパッケージや物流などのためにコストよりもかなり高い値段で月餅を買わなければならないことがわかりました。

　関係者は「今年から砂糖、卵などの月餅の原料価格が高騰し、人件費、流通費用も上昇している。理論上では1個の月餅のコストは23%増えた計算になる。それと同時に、月餅の小売価格も平均で昨年より10%ぐらい高くなった」と話しました。しかし、他の関係者によりますと、大手月餅メーカーはサプライヤーとの契約を半年前にすでに結んでいることが多いので、原料価格高騰の影響は受けにくいと明らかにしました。

　500グラムの塩漬け卵と蓮の実の餡入り月餅を例にとると、原料としての砂糖、蓮の実、小麦粉などを買うには8元（約100円）もかかりません。そして人件費を含めても、1箱の月餅のコストは20元（約240円）を超えることはありません。しかし、コスト20元の月餅が店頭で通常100元（約1200円）以上の値段で販売されています。なぜ100元の高価で販売されるのでしょうか？業界関係者と関連部門は「過剰包装」がその主な理由だと見ています。（陳博、小野）　暮らし・経済へ