シリア大統領の特使である大統領政治・報道顧問のシャーバン氏は12日モスクワで「他国の勢力がシリア国内の衝突に介入し、その意思をシリア国民に押付けることに反対する」と強調しました。

　シャーバン氏はこの日、ロシア連邦議会の指導者と会談したあと記者団に、欧米諸国がシリアに加えた制裁はシリアの情勢を悪化させるだけだと非難した上で、「政治的な手段や対話で問題を解決する」というロシアの立場を賛成し、シリア内部の対立を激化させないよう欧米諸国に呼びかけました。

　国連報告によると、3月の中旬以降、シリアの多数の都市で起きた抗議活動などにより、これまでおよそ2200人が死亡しています。（白昊）　国際・交流へ