中国の李克強副首相は1日に新疆ウイグル自治区のウルムチで、アジア、欧州各国および地域の実務的な協力を強化することは、相互の必要性に応じたものだけではなく、世界発展の必要でもある｣と述べ、協力強化がアジア、欧州および世界の協力かつ持続可能な均衡を保つ成長の促進にプラスとなるものであると強調しました。さらに｢より長期的な見通しと寛容な態度で思考の道筋を広げ、体制を革新し、手を携えてアジアと欧州の協力発展の新たな飛躍を実現させるべきだ」と述べました。

　これはこの日に開かれた第1回中国アジア欧州博覧会の項目の1つ中国・アジア欧州経済発展協力シンポジウムで述べられたものです。李克強副首相はこの中で、この協力の新たな飛躍を実現するものとして以下の3点を提案しました。まずは貿易と投資などの実務的な協力を強化することです。関係諸国はいっそう市場を開放し、いかなる保護貿易主義にも反対し、貿易投資の自由化、便宜化を促進していくべきだとしました。次はインフラ施設の相互接続を促進することです。中国は引き続き関係国に対し貸付の優遇策を実施し、交通や通信のインフラ施設建設を支援します。最後は産業と企業の互恵協力のレベルの向上について触れ、各国は政策的な支援と指導を引き続き強化し、資源の優位性を経済的優位性に転換していくべきだとしました。

　なお、第1回中国・アジア欧州博覧会は5日まで行われます。博覧会は資源や地理的条件における新疆ウイグル自治区の優位性と特色を発揮させるねらいがあります。またアジアと欧州をつなぐ商業貿易物流センターを構築するため、中央アジア、西アジア、南アジアおよび欧州各国の投資を導入し、企業の誘致やビジネスのチャンスの提供に努め共同発展の実現を目指しています。（董燕華、吉野）暮らし・経済へ