中国国家発展改革委員会財政金融局の徐林局長は29日、「中国では、政府による債務不履行の可能性は大きくない」と述べました。

　国家発展改革委員会のオフィシャルサイトは徐林局長の文章を載せています。徐林局長は、「中国地方政府の累積債務は、その返済能力から見れば、そのリスクを回避できる。地方政府を含む政府債務の残高の国内総生産（GDP）に占める比率は50%に足らずで、債務危機に陥いっている欧米の国よりはるかに低い。中国は経済が迅速に成長する時期にあり、政府の財政力の増加は比較的速い。また、多くの現金化できる資産があり、現在の負債に対して、政府は比較的しっかりした返済能力がある。そして、欧米の主権債務危機の教訓を活かし、必要な措置を講じて、政府債務の管理を強化し、その債務リスクを回避することができる。中国地方政府の債務リスクを評価する場合、中国と欧米との異なる点を分析するべきだ。鍵になるのは、投資の規模と債務の規模を合理的な範囲内に抑えること。そして、系統的に返済リスクを防止することだ」と述べました。（董燕華、高橋）暮らし・経済へ