リビア情勢が最終段階に入ったことを受け、NATO・北大西洋条約機構のラブア・リビア軍事作戦報道官は23日、「リビア情勢は依然としてきわめて危険であり、リビアでの軍事作戦は継続する」と述べました。

　ラブア報道官は「リビア反政府武装勢力は大きな進展を成し遂げたが、リビア情勢は依然として複雑で不透明である。NATOは事態の発展に常に注目している。NATOの使命には、市民を守り、武器輸送を防ぎ、飛行禁止区域を設置することが含まれている」と強調しました。

　この日、NATOのルンゲスク報道官は「カダフィ政権崩壊後も、NATOはリビアに地上部隊を派遣しないが、要請があれば、一定の補助的役割は果たす」と述べました。

　また、23日、国連の事務総長報道官は「国連は、26日にリビア問題に関する緊急会議を開く。内戦終了後のリビアで、国際社会がいかに協調して活動するかについて話し合う」と述べました。

　さらに、国連のパンギムン事務総長はこの日、リビア国民評議会のアブドルジャリル議長と電話会談を行い、「リビアは、国の団結、和解、寛容を必要としている」と強調した上で、大使館などの外交施設の安全確保を求めました。（朱丹陽、大野）国際・交流へ