国連の人道的な国際救援活動担当の関係者は10日、「干ばつのため、ソマリアで発生した人道的危機はまだピークになっていない。被災者の栄養不足や、食糧価格の高騰などで、危機はいっそう悪化する可能性がある」と述べました。

　国連安保理はこの日、会議を開き、ソマリア人道的危機についての報告を聴取しました。報告によりますと、現在、ソマリアには、飢餓の脅威を受けている被災者は370万人に達し、そのうち、320万人は即時の援助を必要としています。

　ソマリア危機は現在世界で最も深刻な人道的危機となっています。死亡人数の増加と社会生活の崩壊を防ぐため、大規模な救援や健康診断、食品の提供などが当面する重要な課題となっています。（玉華、国清）　国際・交流へ