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 人民日報、「中所得の罠を乗り越える」

2011-07-26 16:38:36     cri    

 中国の新聞「人民日報」は25日、中国が中所得の罠を乗り越えることができるかについて、紙面に記事を掲載しました。記事では、数人の専門家の論評を引用した後、次のような結論を出しました。つまり、中国は膨大な経済総量を実現した上、さらに飛躍を実現するには、その任務が重いものだ。しかし、われわれは中所得の罠という魔のジンクスを打破する自信があるということです。

 「中所得の罠」とは、一つの経済体に一人当たりの平均所得が世界の中等レベルに達した後に、その経済発展戦略と発展方式の転換が順調に進められないため、新たな成長力不足および、経済の長期的な停滞と社会矛盾の浮上を誘発することを指します。世界では、ラテンアメリカ、東南アジアの一部の国が早くも中所得の国となった後、続々とその罠に陥り、今になっても、高所得国の列に入っていません。

 この記事は、「中所得の罠に陥るのは、まず経済リスクの誘因によるものだ。中国にとって、現在の経済リスクには、製造業の規模が大きいものの、核心的な競争力に欠けること、また、労働力コストの上昇、投資の牽引に依存しすぎること、住民の消費率が低く過ぎることなどが含まれる。もう一つの誘因は、社会リスクだ。中国では貧富の差がますます大きくなり、都市発展の貴族化などだ」と述べています。

 清華大学国情研究センターの胡鞍鋼主任は、「現在、中国の状況は、ある程度で、罠に陥った前の一部の国の状態に似ている。これは、中国がこの罠を越えるには、直面しなければならない難関だ」と分析しています。

 中国(海南)改革発展研究院の遅福林院長は、「改革を強化するには、より大きな決意と勇気が必要だ。GDP(国民総生産)だけを重んじることにとどまらず、まず、国民を豊かにすることを導きとして改革を行うべきだ。国民のサイフが膨らめば、消費が増え、生活の質も向上し、さまざまなマイナスの反応と衝突が著しく減っていくだろう」とみています。(翻訳:董燕華)暮らし・経済へ

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